原点からの化学 化学の発想法
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改訂版
化学の教科書や参考書などを読んでいくとき、どのような発想法から書かれたのかを意識すれば、その中身がもっとよく理解できるのではないかという考えのもとに書かれた本書。教科書を読んでも「しっくりこない」「なんかすっきりしない」と感じる人や背後にある考え方を知りたいと思う人におすすめです。
もくじ
第1章 化学用語
どんな言葉(単語)も、何か共通なものを見いだす過程でつくられたことをまず確認する/2
とくに、分類用語は、まず注目している点を明確にする/4
認識の歴史的発展のなかでとらえる/5
長い用語は文章だと思って解析する/7
輸入文化であることから考えてみる/8
古くから使われている物質名はなぜそうよばれていたのかを考えてみる/11
第2章 構造と反応
構造をとらえる/14
反応をとらえる/17
(2) 反応を型からとらえてみよう/19
(3) 結合を媒介している電子の動きから、反応をとらえてみよう/20
電子からみた結合…もっと多くの原子核に愛されたい!?/25
原子核からみた結合…もっと多くの電子を!/27
結合形態の推定法/29
結合の切れ方の推定法/30
水酸化物の酸性·塩基性の推定法/32
比較のしかたを知る/42
(3) 電気陰性度/45
(4) 単体の融点,沸点/46
(5) 第1,第2周期と他の周期/46
第5章 速度と平衡
エネルギーと乱雑さからとらえる/52
遠度からみる/56
(1) どちらへ向かって反応が進むかを判定する/62
(2) 平衡状態での濃度を求める/65
(3) 酸・塩基の強さの比較と反応のゆくえの判断/67
第6章 二相間平衡
平衛を支配する因子/75
溶質の平衡/77
(3) 固体の溶解平衡/81
溶液中の密媒の平衡/87
第7章 電気化学
電気の一方的な流れはどうすればつくれるか?/95
電気を流す源は何か?/96
電気用語と化学用語/98
電気化学と私たちの生活/106
(1) 電池の利用/106
第8章 化学計算
すべては、量の単位を確認することから始まる/110
量には絶対量と単位あたり量がある/111
(1) 絶対量/11
(2) 単位あたり景/112
関係式には定義式と自然認識を反映した式がある/113
自然認識の深化とともに見いだされた関係式/114
(1) 微粒子の混合物粒子数計算/114
(2) 構造に関する計算/116
(3) 化学反応での物質の変化量に関する計算/118
第9章 無機反応
型でとらえる/132
均一系と不均一系の違いを意識する/144
工業化学と実験室化学の違いを意識する/146
一連の物質別にまとめて反応を整理する/148
(1) 金属単体の反応/148
(2) 非金属単体の反応/151
(4) 気体の発生と検出/153
(5) 両性元素の反応/156
(6) 元素別の反応/157
第10章 有機化学
まず基礎的知識を学ぶ/160
(1) 炭素の結合のしかた/160
(2) 分子間にはたらくカ/162
(3) 結合の切断と生成のしかた/165
構造の違いがわかる/169
(1) 命名法/170
構造と構造の変換関係がわかる/176
(1) 反応名について整理する/176
(2) 結合の切断。生成の姿をおきえる/179
(3) 生成物として2つ以上の異性体が考えられるときどちらが主かおさえておく/184
(4) 無機試薬のはたらきに注目する/186
(5) 構造変化の流れをとらえる/189
有機物Xの構造決定をとらえる/191
(1) 構造決定の流れと情報の性格をとらえる/191
(2) 有機物Xの構造決定問題の解法をとらえる/193
天然有機物,高分子化合物をどのように学ぶか/198
第11章 歴史的視点と現在からの視点
混合物と化合物/207
電子配置,原子核の構造/215